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2025.07.07
体幹って何?ピラティスで鍛えるべき“本当のコア”とは

「体幹」という言葉はよく使われますが、具体的にどの部位を指すのかを明確に説明できる人は意外と少ないかもしれません。一般的に体幹とは、手足を除いた胴体部分、つまり背骨・骨盤・腹部・胸郭などを含む“体の中心部分”のことを指します。特にピラティスにおける体幹は、外側の筋肉ではなく、深層部にあるインナーマッスルを重視します。これには腹横筋、多裂筋、骨盤底筋、横隔膜といった“コアユニット”が含まれます。これらが連動して働くことで、姿勢が安定し、動作に無駄がなくなります。体幹を鍛えることは、見た目を整える以上に、体の機能性や安定性を高める重要な役割を果たしているのです。

インナーマッスルとアウターマッスルの違い

筋肉には大きく分けて、インナーマッスル(深層筋)とアウターマッスル(表層筋)があります。アウターマッスルは大きな動きを生み出すための筋肉で、見た目の筋肉としても知られています。これに対して、インナーマッスルは骨や関節を安定させ、姿勢を保つために使われる筋肉です。ピラティスではこのインナーマッスルを活性化させる動きが多く、無意識に姿勢を支えたり、関節の動きをスムーズにしたりする力を養います。これにより、体全体の連動性が高まり、疲れにくくケガの予防にもつながります。インナーマッスルは筋トレのように「鍛えた感」がわかりにくい反面、日常動作を快適にする“縁の下の力持ち”的な存在です。目立たなくても、動作の質を左右する重要な役割を担っているのです。

ピラティスで体幹を鍛えることの効果

ピラティスで体幹を意識的に鍛えると、姿勢の安定、バランス感覚の向上、呼吸の深さなど、多くの面で効果を実感できます。特に姿勢が整うことで、無駄な筋力を使わずに立ったり座ったりできるようになり、日常生活がより快適になります。また、体の軸が安定することで、スポーツや他の運動のパフォーマンス向上にも直結します。動作の中で無理な力が入らなくなり、スムーズに動けるようになるため、身体の効率が大きく上がります。さらに、腹横筋や骨盤底筋などの働きが活性化することで、内臓の位置が整い、代謝の改善やお腹まわりの引き締めにもつながります。見た目にも変化が出やすいため、ダイエットや美容の面からも注目されています。

体幹を鍛えるピラティスの代表的な動き

体幹を効果的に鍛えるためには、「ハンドレッド」「ローリングライクアボール」「プランク」など、全身の連動性と安定性を高める動作が最適です。特に、腹部を意識しながら呼吸と連動させて動くことで、インナーマッスルへの刺激が深まります。また、骨盤と背骨の位置を整える「ペルビックチルト」や「ブリッジ」などのエクササイズも、コアの安定をサポートする基本動作として有効です。動きの中で常に「軸」を感じながらトレーニングすることがポイントです。これにより、表面的な筋肉ではなく、内側から支える力を引き出すことができます。

【まとめ】本当の体幹は“見えない力”で動きを支えている

【まとめ】本当の体幹は“見えない力”で動きを支えている

体幹とは、体の中心を安定させるための“内側の筋肉”のことを指します。ピラティスではこのインナーマッスルを丁寧に鍛えることで、姿勢や呼吸、動作の質を向上させることができます。見た目には表れにくいインナーマッスルですが、その働きは体のすべての動きに関わっており、健康的な体づくりに欠かせない存在です。無理な負荷をかけず、呼吸と意識を大切にしたピラティスだからこそ、安全に、そして効果的に体幹を育てることが可能です。今こそ“本当のコア”に向き合い、しなやかでブレない体を手に入れましょう。