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2025.06.09
猫背の人がやりがちなNG姿勢とは?ピラティスで見直そう

猫背とは、背中が丸まり、肩が前に出てしまう姿勢のことを指します。一見すると些細な姿勢のクセですが、放置すると体に多くの悪影響を及ぼします。代表的なのは肩こりや首の痛み、腰痛などで、筋肉の緊張が偏ることによって血流が悪化し、疲れが取れにくくなるのです。さらに、胸が閉じてしまうことで呼吸が浅くなり、酸素が十分に体に取り込めなくなることもあります。その結果、集中力の低下や代謝の低下を引き起こし、健康にも美容にもマイナスな影響を与えかねません。姿勢は見た目の印象だけでなく、体の働き全体に大きく関わっているのです。

猫背の人が無意識にやりがちなNG姿勢

猫背の人がよく取ってしまうNG姿勢には、いくつかの共通点があります。たとえば、「頭を前に突き出す姿勢」。これはスマートフォンやパソコンを見る際に特に多く見られ、首や肩への負担を大きくします。また、椅子に浅く腰掛けて背中を丸める「だらしない座り方」も猫背を悪化させる原因のひとつです。また、「腰だけを反らせて無理に姿勢を正そうとする」こともNGです。これは一見良い姿勢に見えますが、実は腰に余計な負荷がかかり、反り腰や腰痛の原因になってしまいます。正しい姿勢とは、背骨が自然なS字カーブを描き、重心がバランス良く整っている状態を指します。このように、良かれと思って取っている姿勢が逆に体をゆがめてしまうこともあるため、正しい知識を持つことが重要です。

ピラティスが姿勢改善に効果的な理由

ピラティスは、姿勢のクセを見直し、体の深部から整えることを目的としたエクササイズです。最大の特長は、インナーマッスル(深層筋)を鍛えながら、骨格のバランスを意識した動きを行う点にあります。特に猫背の場合、背中の筋肉が弱くなり、胸の筋肉が硬くなっていることが多いため、これらをバランスよく整えることが必要です。ピラティスでは、背骨の一つひとつを丁寧に動かすことで、自然なS字カーブを取り戻しやすくなります。また、呼吸を意識しながら動くことで、胸が開きやすくなり、猫背の原因である巻き肩の解消にもつながります。姿勢が改善されることで、見た目だけでなく、呼吸や消化、集中力にも良い影響をもたらします。

猫背改善におすすめのピラティス動作

猫背を改善するには、肩甲骨まわりと背中全体を動かすエクササイズが効果的です。たとえば「チェストリフト」は、背中を使って胸を持ち上げる動きで、背筋と腹筋のバランスを整えるのに役立ちます。「スワンダイブ」も、背骨の柔軟性を高めながら、姿勢を安定させる動きとして取り入れられています。また、「アームオープナー」などで肩甲骨を動かすことで、固まりやすい上半身をほぐし、胸を開きやすい状態にしていくことができます。こうした動作は、無理なく、かつ確実に猫背改善に向けての基礎をつくることができるのです。ポイントは、「正しい位置に体を戻す意識」を持つこと。無理に姿勢を正すのではなく、自然なバランスを身につけることが、持続的な改善への鍵になります。

【まとめ】猫背を直すなら、まずは正しい姿勢の理解から

【まとめ】猫背を直すなら、まずは正しい姿勢の理解から

猫背の原因は日常の姿勢のクセにありますが、それを正すためには、ただ「背すじを伸ばす」だけでは不十分です。むしろ、無理な意識が新たな不調を生むこともあるため、正しい姿勢の知識を持ち、自分の体に合ったアプローチが必要です。ピラティスは、姿勢を根本から整えるために効果的なエクササイズです。ゆっくりとした動きと呼吸を組み合わせることで、無理なく、深部から体を調整できます。猫背に悩む人こそ、自分のクセを見直し、体の仕組みに合った動きを身につけることが、快適な毎日への第一歩になるでしょう。